所ジョージさんが熱中症で倒れたそうだ。何でも夕方6時、けっこう涼しい時間帯に、事務所近くの菜園で農作業中、手足の痺れと過呼吸を起こし、自分で救急車を呼んだとか。もうひとつ、いつもブログを読ませて貰っている方が、熱中症の体験を書かれていた。これが本当に恐ろしい。リンクフリーのブログではないので、以下、かいつまんで紹介してみよう。7月31日の土曜日に炎天下、着なくなった服をユニクロのリサイクルに持って行った。そして家に帰ると、何となくつられるように色んな物を整理したくなり(コレ、気持ち判りますね)、不要な本を古紙回収に、CD等をブックオフにと仕分けしているうちに腰がだるくなったという。
その夜はエアコンをつけているにも関わらず蒸し暑くてよく眠れず、翌朝になると筋肉痛がひどい。「あれ、どうしたんだろう」と、何気なく熱を計ってみると38.5度もある。そこでやっと、「昨日暑い部屋の中で整理作業をしていたので、熱中症になってしまったのでは?」と気づく。彼女は医療翻訳をされている人で、それ以前は薬剤師さんだったというから判ったのであって、一般の人間なら「筋肉痛=熱中症」とは連想しないのではないか? そして、医療の知識があり、書く職業の人だからそこからの描写が実にリアルだ。その日8月1日は日曜日。中学生のお子さんに銀行でお金を下ろして来て貰い、タクシーを呼んで休日診療の病院へ向かう。
薬を処方され、39度近い熱でふらふらしながら処方箋薬局で薬を貰う。薬剤師がくどくどと薬説明をし、それを聞くのも辛い。家に戻ると強烈な悪寒。そして下痢。熱は39度越えが標準となり、時に40度を超える。そして溢れ出る汗。夜になりご主人が帰られたので、救急病院へ連れて行って貰う。3時間もかけて点滴し、水と栄養が入ったので多少楽になったとはいえ、その夜も熱が39度から下がることはなかったという。翌日も下痢が続き、水分を補給するたびに出て行く。丸2日、オシッコが一切出なかったというのが凄まじい。水がすべて、熱を下げるために汗になり、内臓に強烈なプレッシャーがかかるので下痢になってしまうのだろう。
翌2日はやっと五分粥が食べられたそうだが、それでも夜中にはうなされ、自分の身体が布団から1メートル近く浮いているような、幻覚とも現実とも取れる夢を見たという。うーむ。恐るべし熱中症。今年になって全国で、すでに100人近い人が亡くなっているという事実が、こういう文章を読んでいると決して他人事ではなくひしひし伝わって来る。