6時半起床。今日も小雨、花冷えの朝。108分走る。雨で桜の花びらが地面に落ち、ますます美しい。気温が低いせいか気持ち良く走れる。サラサラとした雨が空気の汚れをきれいに拭き取ってくれたような朝である。
『半島を出よ』まだ読んでいます。北朝鮮特殊部隊が福岡を占拠するというお話だから、実に魅力的な朝鮮人コマンド達が登場する。ウーン、これをチェ・ミンシクだとかチャン・ドンゴンとかのいわゆる韓流スタアが演じればすごい大ヒット映になるよなあ、なんて思う。特にチョ・スリョンという「学生時代、学内を歩くと女子学生のため息が聞こえたと言われる美貌の持ち主」と描写される兵士が出てきて、これが福岡占領後高麗遠征軍のスポークスマンになり日本女性の追っかけまで現れるという展開になるのだが、コレはやっぱヨン様でしょう(笑)な〜んてことを思いつつ読んでいたのだが、下巻も中盤に入ると『ヒゥウガ・ウィスル』で描かれたのにも似た部隊内に不気味な崩壊への予兆が漂う。そうなると読み手は、前半から巧妙に張り巡らされた膨大な伏線がまるでウィルスが謎の増殖を始めたようにワサワサと遠くから地鳴りのように近づいてくる感覚に襲われて来る。すごい作品という印象は、とんでもない小説というモノへと変わってきた。
作品を貫く哲学はもう村上龍が『五分後の世界』や『希望の国のエクソダス』、そして『すべての男は消耗品である』や『フィジカル・インテンシティ』シリーズなどのエッセイでも散々繰り返してきたことだからファンにはもうお馴染みのモノなのだが、まるで映画のカメラワークを思わせる文体が物語を強烈に視覚的にして読む者を掴んで離さないのがとにかく強烈だ。カメラワーク、それもコンピュータ制御されたモーションコントロールカメラがドーリー付きクレーンに乗って自由自在に動き回っている感触である。まるで映画館の暗闇の中にいて、息もつかせぬエンターテイメント映画に没頭しているかのような錯覚に捕らわれてしまう。
今日はこれから都心まで取材で出かけますが、わざと『半島に出よ』は持っていかないつもり。電車の中で読むのはもうもったいないからね。時間を作って最後まで一気に読もうかな。いやいや、やはり電車やお風呂の中で時間を惜しんで読む方がむしろ楽しいのか? ウーン、難しいところですね(涙)