6時半起床。8時よりjog。121分走る。桜が満開の土曜日。さすがに朝早くからすごい人だ。中には場所取りで明け方から来たのだろう、ブルーシートの上で寝袋にくるまって寝ている人もいる。こういう人は果たして忙しくて大変な人と呼ぶべきか、それともヒマで平和な人なのか?(笑)僕は基本的にお花見というものには興味がないけれど、何しろ咲いたと思ったらすぐに散ってしまうので「と、とにかく何とかせねば」と思う人の気持ちは判る。一年に一度だから見ておかねばソンと思うし、だったらついでお酒も飲みたいし、会社の同僚とわっと盛り上がりたいし、と。ならば何とかイイ場所を確保せねばという一心での寝袋持参になったんだろうな。
桜の多い所は人が多いのでひっそりとした公園の隅を走る。桜に気を取られていて気づかなかったのだが、いつのまにかケヤキの葉が黄緑色の新緑に変わって地面に木漏れ陽を作っていた。こういう方が実は季節の変わり目を感じられてちょっと感動したりする。そのケヤキ並木の下を肘あて付きのジャケットにハンチングをかぶったちょいと粋なお年寄りが、洒落た風呂敷に包んだ四段重ねくらいのお重をブラ下げて歩いている。見ると風呂敷からは五合くらいの冷酒の瓶が覗いている。ウーン、ああいうお花見ならイイな、と思う。「お父さん、ボクもご一緒させて頂いていいですかね?」なんて言いたくなった。