朝食のことを英語で〈breakfast〉と言うが、これは〈fast=断食〉を〈break=破る〉、つまり夕食の後は朝まで食べないのだから断食しているのと同じ。そこで断食開け初めての食事だから〈breakfast〉なのである──と、中学か高校の英語の授業で習った記憶がある。それはともかく、半断食開けの食事であります。2日間固形物を避け、ビールも我慢したワケですから、我が胃袋は既に絶好調。もう矢でも鉄砲でも・・・じゃなくて、カレーでもトンカツでも持って来やがれという状態にはなっているのですが、やはりそこは儀式のように何か特別なものをいただきたい。
普段はお粥とか雑炊にするのだけれど、今日は少し赴きを変えてみたいと思いました。例えば温かくて胃に重くない麺類。まず頭に浮かんだのは「にゅうめん」ですが、いや、他に何かないか? そこでふと、「春雨」ってどーよ、と思い付いた。アナタは人生の中で、春雨というものを積極的に食べたいと思ったことがあるだろうか。大抵は宴会で出されるお仕着せの鍋の端っこかなんかにへばりついていて、そう言えばいつも白菜とネギの間にいるよな、そんなヤツ、という程度の認識ではあるまいか。僕もそうでした。
しかし、コイツが意外に美味かった。さらに手軽なのが良い。半断食の間、例の
鶏はむ制作時に出来る黄金のだし汁にキャベツとモヤシ、人参を入れた野菜スープを作っていました。それに春雨を戻して入れるだけ。僕が今回買ったのは西友の「緑豆はるさめ・ブロックタイプ」というヤツで、30g×3袋入り。パッケージの裏にある〈はるさめのもどし方〉によると、「加熱料理(鍋物、スープなど)」の場合は、「沸騰したての熱湯に3〜4分浸した後、水にさらし、水分を良く切ってから使用」とある。もうアッという間に出来てしまう。
30gというとお蕎麦一束の約1/3だが、「もどすと量が約4倍になります」と明記されている。なのでそれだけの量でちょうど小腹が膨れる。この味わいは何でしょうね? 韓国冷麺を思いっ切り軽くしたような、あるいは徹底的にアッサリしたラーメンの小盛りと言いましょうか。ま、これもすべて鶏はむの黄金スープあってのことなのですが、春雨ラーメン、一度おためしください。