6時起床。風呂に入ってすぐ昨日書き上げた原稿をデザインしメールで送る。『ビデオメイトDX』(コアマガジン)という雑誌で連載してる「ヴィンテージ」というページ。八〇年代から九〇年代を中心にAVの名作を、監督別に紹介し作品批評を試みるというモノ。去年の暮からいよいよ巨匠・代々木忠監督編に入っている。
文章をメールするというのはマアFAXと同じだから特に感じないのだが、雑誌のページをデザインしたモノをメールでというのはいまだ少し信じられないところがある。何しろA5の小さな雑誌だとはいえアッという間(たぶん10秒くらい)で送れてしまうのだ。ほんの5、6年前まではレイアウト用紙にコリコリとシャープペンで線を引いて写真のアタリを取り、色指定していたものを紙袋に入れチャリで駅まで。編集の人がわざわざ電車に乗ってそこまで来てくれて手渡ししていたというのに。雨が降ったりしたら本当に大変だった。下手すると1時間、2時間かかった。それがたった10秒です。10秒ですよ。いったいあと5年経ったら世の中はどうなってしまうのだろう?
さて、まだ8時半、すぐに用意してジムへ。土曜日の朝イチなのでマシンのコーナーには誰もいない。トレッドミル(ルームランナーの親玉みたいなヤツですね)でウォーキングしているおばさま方が3人ほどいるだけ。1時間15分くらい、ゆったりと筋力トレーニング。帰り、スーパーに寄ったら牡蠣が安く売っていた。牡蠣の季節は終わりだ、本当に春が来るんだなあと思う。
で、その牡蠣買ってきました。今日は牡蠣と厚揚げのミソ汁を作りましょう。作り方はいたって簡単。まずは軽く昆布でダシをとって(牡蠣のエキスが充分でますからね)牡蠣を入れ、アクを丁寧にすくってから軽く湯通しした厚揚げを入れます。僕はパソコンのshiftキー程度の大きさに切るのが好きですね。あとはお味噌を溶いて火からおろす直前に料理用の日本酒を加えると牡蠣の味がいっそう引き立ちます。牡蠣の繊細な味と厚揚げの無骨な感じが相まって、僕は好きなみそ汁です。ネギが苦手でない人は食べる前に白ネギのみじん切りを多めにチラすと味が引き締まります。
あくまで繊細さを追求したい方は厚揚げを絹ごし豆腐に代え、白みそ仕立てで上品に三つ葉など浮かべてはいかがでしょう? 大根とニンジンを加え具だくさんにというのもアリです。春とはいえまだ寒いよなあという日の朝ごはんにおすすめ。