6時起床。朝からひたすら原稿書き。〆切は本日いっぱい。しかも今日は夜10時よりポレポレ東中野にて松江哲明監督作品
『あんにょん由美香』の上映後、トークショーに出させて貰う約束になっている。昨日の段階では、よし、明日の夕方までには終わるだろうと踏んでいたのだが、今日になってガックリとペースが落ちる。例によって夜に2、3時間しか寝ないので、そのぶん短い仮眠を2回ほど取るのだが、その寝た後に頭がなかなか起きてくれない。結局書き上がらないうちに出かけるタイム・リミットが来てしまう。
〆切は今日だが、版元は土日休みなので実質月曜朝イチになるだろう──そんな甘えもあったと思う。うーん、この辺がいつもながらオレの詰めの甘いところなんだよなあ。明日は取材だが、今日中にケリをつけておけばその前にジムにいけただろうし、うんと早起きすれば走るのも不可能ではなかったはずだ。しかしまあ、今さらそんなこと言っていても仕方ない。明日以降も頑張ろう。9時過ぎに家を出て、東中野へ向かう。
『あんにょん由美香』は相変わらず好調なようで、驚いたことに夜8時半スタート、終了10時半というレイトショーにも関わらず、客席には8割りほどのお客さんが。さらに、そのほとんどの方々がアフタートークにも残ってくださった。ありがとうございました。プロデューサー直井卓俊さんの司会で松江監督と共に、林由美香という女優がいかに自由な魂の持ち主であったか、というようなことについて30分ほどお話させて貰う。

終わってロビーにいると、
〈シェー写真館〉でお馴染みの写真家・平沼正弘さんに「よっ、久しぶり!」と声をかけられびっくりする。そうか、平沼さんも由美香ちゃんを何度も撮っていた人なので、観に来ていても全然不思議じゃない。他にもわざわざ僕の初めての単行本『アダルトビデオジェネレーション』を持参してサインを求めてくださった方。以前
「ラジオからはRCサクセションの『すべてはオールライト』が流れていた。」という短編小説を書かせて貰った、インディーズ・マガジン
『漫想』のマスダユキさん。マスダさんもキーボードで参加している無国籍プログレッシヴ・ジャズロック・バンド、
俺はこんなもんじゃない〈OWKMJ〉の中心人物でギタリストの狩生健志さんも。
そして、「トーラさん」と声をかけて来た美しい女性が・・・うわっ、小室友里ちゃんだ! いや、考えてみれば少しも驚くことはない。彼女こそある意味で、最も林由美香に近い女優だったのだ。二人は奇しくも芳友舎というメジャー・メーカーからデビュー。バリバリのAVアイドルだったのだが、友里ちゃんもキャリアの後半は平野勝之、バクシーシ山下といった癖のあるドキュメンタリー派の監督と組み新境地を開いた。AV引退後は、女優に歌手にライターにとマルチに活躍した。
先に書いた僕の本、『アダルトビデオジェネレーション』の表紙を飾ってくれたのは白石ひとみさんだが、裏表紙に憂いのある表情で写り、深くて強い印象を与えてくれているのが彼女だ。此処しばらくは活動を控えていた時期もあるそうだが、現在は再び女優として再始動中とのこと。久しぶりに会ったけれど全然変わらない。いや、AVを引退して10年、益々可憐で美しい。由美香ちゃんも元気だったら、きっとそうだったんだよな、と思う。
一緒に東中野駅まで帰る途中、「映画って、色んな人との出会いと再会を作ってくれますね」と友里ちゃんは言った。そう、映画とは決して単に一人で観て楽しむものではない。我々は何度、友人と、恋人と、家族と、映画の話をして楽しい時間を過ごしたことか。そして、「えっ、君もあの映画好きなの? オレもだよ」と言い合い、その絆を深くしたことか──『あんにょん由美香』、明日8/1(土)より、18:15/20:30の2回上映に拡大されるそうです。少し遠くにお住まいで、「ちょっと遅すぎる、電車なくなっちゃうよ」と思っておられた方、この機会に是非。また、今後地方にも拡大上映されていく予定だそうなので、興味のある方は今後、松江哲明監督のブログ
every japanese woman cooks her own curryをチェックしてください。
※ちなみに劇場で販売中のパンフレットに、東良美季も書かせて貰ってます。写真はそのパンフより転載させて頂きました。とても由美香ちゃんらしくて、可愛い。好きな写真です。