7時起床。よし、体調も戻ったし、今日から頑張っていこうとしっかりストレッチをやり、シットアップもしてからジムに向かう。ふむ、トレーニングも良い感じ。ダンベルやマシンのウエイトが心地良く上がる。身体の状態が良いと、筋肉を動かすという行為そのものが楽しいんですね。うふふ、好調好調。やはり休みは意識してしっかり取らないとだめなんだなと再認識する。が、人間、何処に不幸のタネが落ちているか判らない。「さて二日間の半断食で胃腸の調子も戻ったし、何を食べようかなあ」などと口笛を吹きつつ、いつものように西友の地下食料品売り場に降りてみると──ない、何処を探しても、ない。
3日の日記にも書いた最近猛然とハマッている、コイケヤ「ポテトチップス・ガーリック〜国内産生じゃが・赤穂の天塩を使用しています(60g入り)」がないんである。他の「のり塩」や「うす塩」「リッチコンソメ」は棚に溢れんばかりなのに、「ガーリック」だけが売り切れなのだ。思わず店員さんを呼び止め、「ど、どうしてですか!」と半泣きになって訊ねると「あー、今品切れなんですよね」とつれないお答え。うーむ。これは当日記がニワカに人気沸騰し、そこで取り上げられた「ガーリック味」が『1Q84』並みの品切れ状態を示したか、もしくはトーラミキに個人的に恨みのある者の犯行であろう。くそう。
仕方なく2番目に好きな「のり塩」を購入し、「dammit、damm、damm!」と嵐の夜に時計台の下でマーティ少年を待つ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク・ブラウンの如く悪態をつきながら家に戻ると、人生はそれほど悪いことばかりじゃない。玄関のドアノブに佐川急便の飛脚メール便が引っかけてある。Amazon.co.jp に注文しておいた『ロッキングオンジャパン特別号・忌野清志郎1951-2009』が届いたのだ。これは1987から2004年にかけて『ロッキングオンジャパン』に掲載された4つのロング・インタビューと、清志郎没後に行われた仲井戸麗市と坂本龍一への特別インタビューが収録されているものだ。
パラパラとめくっただけで、とても力の入った良い本だと感じる。発行人であり、すべてのインタビュアーを務める渋谷陽一は、長年取材を繰り返し、友人でもあった清志郎が亡くなり、「渋谷、お前は編集者として何をするんだよ」という問いを突き付けられた気がする──とチャボとの会話の中で語っている。日本のロック・ジャーナリズム、と書くと誤解を招きそうだけれど、この国でもロックを語る言葉はやはり成熟しているのだと実感する。写真も有名なものから未発表までふんだんに掲載されていて、特にミック・ジャガーと肩を組み子供のような表情ではにかむ清志郎さんのショットは、ファンならずとも必見だと思う。『1Q84』と共に大切に読んでいくつもり。