うー、休みたい。でも仕事は待っていてくれないので、取り敢えず行こうと思っていたジムを休むことにする。でもって、「ふうっ、疲れたなあ」などと呟きつつ今月からめでたくも始まる新しい連載企画のデザインを考える。自分の好きな雑誌のバックナンバーをひっくり返し、「あーでもないこーでもない」とInDesignというソフトを動かしてみる。文章を書く仕事ではないのでCDをかける。ジェフ・ベック・グループの
『ラフ・アンド・レディ』、
『Jeff Beck Group』(通称・オレンジアルバム)。いわゆる第二期ジェフ・ベック・グループというヤツである。ちなみに第一期にはロッド・スチュアートやロニー・ウッドがいた。
ジェフ・ベックが「ハードロックでモータウン・サウンドをやってみたいと思った」と言われる時期で、確かにサウンドにはファンキーでジャスっぽい都会的な匂いがあり、オレンジアルバムの方は、かのメンフィス・ソウルマン、スティーヴ・クロッパーがプロデュースをしている。ずいぶん久しぶりに聴いた。たぶん10年近くウォーキング・クローゼットの「自称・あまり普段は聴かないCD棚」に入れてあった。数年前とてもお金に困った時期があって──こう書くと今は困ってないようだが実はそうでもない(涙)──100枚ほどのCDを中古屋さんに引き取って貰ったことがあった。その時てっきりこの2枚も処分したとと思っていたのだ。
何だかこういうのは嬉しい。得したような、過去の自分が現在の僕にくれたプレゼントのような。『ラフ・アンド・レディ』の1曲目、「Got The Feeling」はCharの「Smoky」のヒントになってるよなあきっと、とか、オレンジアルバム、ラストの「Definitely Maybe」は、3年後の『ブロウ・バイ・ブロウ』、「哀しみの恋人達〈Cause We've Ended As Lovers〉」を既に予感させてたんだなあ、なんてことを改めて思い起こす──てなことをしてるうちに深夜1時過ぎ、何とかデザイン・フォーマットが決まる。ふー、疲れた。でもこういう時の方が何故か気に入ったものが出来たりする。