今日は週に一度ゆっくりと眠る日。天気予報では午前中雨交じりの強風が吹くということだったが、9時に起きてみると陽が射している。風の音で眼が覚めることもなかったので、たいしたことはなかったようだ。jogは自粛して、午前中から確定申告の帳面作りをやる。ふぅ、やっと終わりそうだ。午後より外出。exciteポータルのお天気サイトを見ると、最高気温20°まで上がると書いてある。打合せ用の資料などをデイパックつめ、着替えて玄関を開けると、春の匂いがした。
毎年のことだけれど、こうして実際に巡って来ないと、その季節をリアルに感じることが出来ない。それって僕だけだろうか? 例えば夏は暑く冬は寒いという単純なこと以外にも、秋の風には切ないような少し哀しいような、それでも何か気持ちを優しく揺さぶるようなものがある──と、こうして文章にして書くことは出来るのだが、じゃあそれを今リアルに想い出せるかというと、どうも上手くいかない。
けれど今こうして玄関を開け、アパートの駐輪場をくるりと廻って二階の我が家まで吹き込んで来る風を感じてみると、残りひと月半もすれば満開に咲き乱れる桜の景色や、少々ムッと暑苦しくもある昼間の陽射し、その半面心地良い春の宵の冷たい空気などを、実に容易く想像することが出来てしまう。そして後2週間もすれば、冷たく乾いた冬の朝の匂いは遠く忘れ去られてしまうのだろう。さて出かけようとするも思い直し、デジタル一眼レフのD70を肩から下げていくことにした。今日は此処かしこで梅の花を見ることが出来るだろう。春は写真を撮るのもまた楽しい季節であります。