朝からTVは堤義明に関することばかり。そして午前10時過ぎに逮捕され、以降さらにヒートアップした。コメンテーターで猪瀬“ミカドの肖像”直樹氏が出ていて、「戦後サラリーマンという人種が生まれ〈土日〉という概念が生まれ〈余暇〉をどうするかという問題が出来た」というような話をしていた。まずそれに眼をつけたのが堤康次郎であり、引き継いだのが義明サンであったと。
そう考えると僕なんかビジネスや経済にはまったく疎いし西武ライオンズの試合も見たことないけど、常に西武や堤サンの影響力が周りにあったことに気づく。渋谷の名もない坂道にパルコが出来て公園通りという名前がついたのは高校生の頃だったろうか? パルコの壁にスーパーリアリズムと呼ばれた山口はるみの巨大イラストレーションがディスプレイされて、何だかワカラナイけどぶったまげた(涙)日本も新しい時代に突入するんだなー、てな漠然としたイメージがあった。
大学の広告研究会に入っていた女友達が銀座の宣伝会議に通うようになったのでよく送っていった。彼女は「これからの宣伝コピーというのは〈生活提案〉なのだ」というような話を教えてくれた。糸井重里さんが「おいしい生活」と言ったのもそのすぐ後だったような気がする。荒井由実は松任谷由実になって、下北バンドのひとつだったサザンオールスターズがTVの「ザ・ベストテン」に出るようになった頃だ。
んー、何も変わってないような気もするけど、こうしてみると色んなことが移り変わってきたんだよな、と思う。渋谷にパルコが出来たのはいつだったんだろう、75年くらいか。そう考えるとちょうど30年。英語でジェネレーションというと30年をいうんじゃなかったっけ?