一日中冷たい雨が降り続く。体調は今日も最悪だ。気分が鉛のように重い。具体的に身体の何処が辛いとか痛いとかではないのだが、どういうわけかひどく眠い。何をしようとしても眠くて眠くてたまらない。この日記でも何度か書いているけれど、ふた月に一度くらいこうなってしまう日が一日二日出来てしまう。
思うに若い頃、“フリーランス”という名のヤクザで不規則な生活をしてきたツケではないだろうか。特に二十代、ヌードグラビア誌の編集をしていた頃は一日約一時間仮眠が取れれば良いというような暮らしを平然としていた。朝方編集部の机に突っ伏して30分ほど寝て、後は原稿取りなどの行き帰り、電車やタクシーの中で寝るというような日々だ。そして校了が終わるとかまわず朝まで飲んだ。今考えると恥ずかしいけれど、そういう暮らしをしている自分が格好良いと思っていた。
三十過ぎからはジョギングを始めたこともありなるべく朝早く起きて規則正しい生活を心懸けようとしているけれど、それでも時々こうして堰き止めていた何かが溢れ出し押し潰されるようにこうなってしまう。困ったものだ。
それにしても寒い一日だった。雪が降ったところもあったという。パネルヒーターだけではもたないのでリビングに加湿器を持ち込みエアコンもつけた。最近はずっと寝室で寝ているみャ太も非難させた。今日で薬も切れる。明日は獣医さんに連れて行くつもり。もう何日水と流動食だけで生きているのだろう。ただ、今日は夜ずっと寝顔を見ていて確信したことがある。それは、彼はもう少し生きるだろうし、もし死ぬとしても決して苦しまずこうやって眠ったまま逝けるだろうということだ。何の根拠も無いけれど、そう思い込むと少しだけ安心出来る。