朝5時に起き、昨日書ききれなかった原稿を終わらせ朝いちばんでメール入稿。昼ゴハンを食べるとさすがに眠くなりヒルネ。夕方まで泥のように眠り、起きだしてからはもうひとつの仕事。1ページもののAVレビュー。書き上げてからフト携帯を見ると担当の人から何度か電話が入っていた。折り返し「今メールで原稿送りました」と連絡すると、ありがとうございます、お疲れさまでしたの言葉の後、「実は僕、別の編集部に異動になりまして。来月からは別の者がご連絡差し上げますので」とのこと。「そうですか」と電話を切る。まあ、こういうのは別にめずらしい話じゃない。
少し前に今もしeメールというものが無くなってしまったらずいぶん面倒だろうな、みたいなコトを書いたけど、そう言えば編集の人と会って話すということが本当になくなってしまった。上に書いた人も結局その仕事が始まる時に一度会っただけだ。連載物のコラムなんかだと良くこういうことがある。中には2年間連載が続いたのに担当者と一度も会わなかったなんてコトもある。
正直、たいした打合せもないのに編集の人と会うのは面倒だ。「飲みませんか」と言われるのも苦手だ。僕はアルコールは立派なドラッグだと思ってる。酒を飲むという行為はドラッグをシェアすることだ。親しい人以外とは飲みたくない。ただ、会って話してみないと物事が広がっていかないというのは確実にある。ある程度親しくなってその人の性格や好みがわかり、今その雑誌に何が足りないのか、その編集者はどういうモノを求めているのかがわかって初めて「こういう企画どうですか?」みたいな話が生まれる。
編集者も人間だから、とてつもなく優秀な人や「ああ、この人は本当に良い人なんだなあ」という人がいる代わりに、信じられないくらい性格の悪い厭なヤツもいる。でもまああ、結局会って話してみないと「この人と仕事が出来てうれしいなあ」という相手には出会えないんだよな、やはり。あたりまえの話なんだけれど。