時々、どうしてこんな簡単なことに気がつかなかったのだろう、と思うことがある。アップルの音楽配信サービス「Apple Music」に加入したのが2015年の11月。ロックやポップスを大量に聴いてレビュー原稿を書くという仕事をもらったので、そのために半ば仕方なく入った。だから終わったら退会するつもりでいたのだが、ロックからジャズ、クラシックに至るまでほぼ無尽蔵に音源が聴けるというのはやはり魅力的で、以来ずっとその恩恵にあずかり続けている。これだけ聴き放題だと、月額980円というのも決して高くはない。
外出するときはiPhone6で、家ではiPad miniにヘッドホンを装着して聴いていたのだが、ある時期からスピーカーで鳴らしてBGM的にも聴きたいなと思い始めた。となるとパワーのあるブルートゥース(Bluetooth)スピーカーか、ブルートゥース・アンプを買わなくちゃいけない。今の僕にはそんな金銭的余裕はない、と諦めていたのだ。ところがある日ふと、うんにゃ、ステレオピンジャック(白赤)とステレオミニプラグの変換ケーブルを買って、iPad miniからステレオミニプラグで音を引っ張って、白赤のピンジャックをアンプのAUX(外部入力)に接続すればいいんじゃないか! と気づいたワケです。これなら変換ケーブル代800円で解決する。
ということで毎夜仕事が終わるとお風呂に入って身体を温めつつ、「さて今日は何を聴こうかな」と検索し、ビールを飲みつつ小さな音で音楽を楽しむという、優雅なApple Musicライフを送っております。それにしてもなぜ、こんな単純なことに気がつかなかったのだろう? ひょっとするとオレはバカなのかもしれない(>_<)。
※写真は最近のヘヴィ・ローテーション、ロニー・ジョンスンの『The Very Best of』。ロニー・ジョンスン(Lonnie Johnson)は戦前から活躍し、戦後再発見されたブルースマンのひとり。ブルースといっても同アルバムの1曲目→
「Tomorrow Night」のように、いわゆる3コードにこだわらない、ジャズっぽくてちょっとセンチメンタルなスタイルが特徴。秋の夜にはお似合いかも。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #VIVID