4月18日の写真のキャプションとして、<桜は花びらが散った後、顎や柱頭・子房・花柱(雌しべ)といった部分が続いて落ちるようだ。>と書いたら、ある方からFacebookのコメント欄で、「桜蘂(さくらしべ)」という言葉を教えて頂いた。その人は俳句をされる方で、桜の花が散ったあとで、萼(がく)に残った蘂が散って落ちることを「桜蘂散る」といい、春の季語なんだそうだ。なるほど、昔の人はそうやって実に細かい季節の移り変わりを言葉にしてたんだなあと考えた。
すると続いて神戸でテレビ・ディレクターをしている40年来の友人がコメントをくれて、<「蘂」という字は草かんむりに「心」が3つも「木」に盛られている。まるで散る桜を惜しむかのようやね。>と書いていた。日本語と日本文化というのは、本当に細やかで深い。こんなことをいうと厚切りジェイソンに「Why Japanese people!? アメリカにも四季はアルよー、日本だけじゃナイヨー!」と怒られそうだけどね(^^;; ちなみに本日の東京は夕方より冷たい雨。二十四節気でいうと今は「穀雨」。田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降る頃、だそうです。
※写真も4月18日。八重桜の咲く小径。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #HERO