Apple Musicでスー・フォーリーちゃんのアルバムを1stから順に聴いております。先月くらいにテデスキ・トラックス・バンドを聴き、次にボニー・レイット姐さんを聴き、「エートもそうか、スー・フォーリー、あるかな?」と検索したらあったという次第。コレ、どういう連想かというとブルース、そして何よりエレキギターを持って唄う女性(テデスキ・トラックス・バンドの場合はスーザン・テデスキさん)という共通項ですね。僕の場合、このエレキを持った女性というのにめっぽう弱い。弱いったらヨワイw。
それともうひとつ、「声」というのもありますね。たとえば
エミルー・ハリスみたいな澄み切った高音を仮に「お嬢さま声」だとすると、こちらは失礼ながら「アバズレ声」、もしくは「じゃじゃ馬声」とでも申しましょうか。それにしても、おそらく10年ぶりくらいに聴き直してみると、スー・フォーリーという人の実にユニークな音楽性に驚きます。ゴリゴリのテキサス・ブルースを演るかと思えば、ギターでクロマティック・ランやかなりエグいグリッサンドなんかを多用したりする。
クロマティック・ランとは、いわゆるザ・ベンチャーズでお馴染みの「テケテケ奏法」ですね。つまりロカビリー黎明期のエレキサウンドを、ブルースに持ち込んでいるとでも言うべきか。それと下記にリンクした映像の冒頭、「Highwayside」なんて曲を聴くと、「ああ、この人はボブ・ディランがすごく好きなんじゃないかなあ」なんて思う。3枚目のアルバム『Big City Blues』では「If You Gotta Go」という非常にマイナーな曲をカバーしていた。
これは『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のアウトテイクだそうで、一般的には1991年の『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』で初めて日の目を見た。スー・フォーリーのデビューはその翌年の1992年だから、彼女はアマチュア時代ブートレッグ・シリーズを買い、「コレ、カッコイイ、演りたい!」と小さなライブハウスとかで演奏してたんじゃないか? そんなことを妄想すると思わずニヤリとしてしまうのです(^o^)/。
※写真はYouTubeにアップされているボトムラインでのライヴ、
<The Sue Foley Band at the Bottom Line in July 1998>を複写。data:iPhone4 #instaplus #Normal #CRT