風邪も抜け体力も回復したが、怠け癖だけは残ってしまったようで、相変わらず寝てばかりいる。昨夜も短い原稿を一本だけ書き、夜の9時にはフトンにもぐり込んでしまった。すると夢を見た。僕はアーモンド型のアイスアリーナのような建物の中にいる。そこはフィギュアスケート場なら氷の部分が深い水になっていて、そこには巨大な魚がいる。錦鯉のような色鮮やかなウロコである。水槽は地下、競技場より大きいようで、魚の全体像はつかめない。時々回転して背中の部分を見せるだけである。
観客席には僕一人しかいない。そして、その魚の巨大さに恐れおののいている。誰かに助けを乞いたいのだが誰もいない。魚は水槽の狭さにいらだつように何度も回転を繰り返す。建物自体が崩壊し、水が溢れ出しそうだ。そこで眼が覚めた。夢は白黒が多いというが、水槽は中からライトアップされていて、巨大な錦鯉はめくるめくほど色鮮やかであった。人はどういう精神状態のときに、総天然色の夢を見るのだろうか。
※写真は11月半ば。実家の近く、新百合ヶ丘駅前にあるホテルモリノのロビーにて。data:iPhone6 #instaplus #Azoic #CRT