昨日から風邪を引いている。熱はないのだが、鼻の奥が腫れて頭痛がして、身体中が倦怠感に包まれている。新幹線というあの密閉された空間で何か菌をもらってしまったのか、あるいは疲労が出たのか? 仕事は休めないのでiMacに向かい続けてはいるものの、とても辛い。なので今朝は少しゆっくり寝て、午前9時過ぎ、取り敢えずメール・チェックだけはしなくてはと起き出して「Mail」を開いた。そして勝谷誠彦氏の有料配信メール『勝谷誠彦の××な日々。』で、ジャーナリスト・後藤健二さんが殺害されたことを知った。
夜になってテレビで、「イスラム国」がYouTubeにアップしたという映像を初めて観る。後藤さんは、今までに見たことのない表情をしていた。それは悲しむでも絶望するでもなく、そして数分後、否応なく確実に訪れるであろう自らの死に対しても、少しも脅えているようには見えなかった。ただ僕には、彼が怒っているように見えた。あの、戦場の子どもたちを見つめ続けた優しい眼差しの男が、やり場のない怒りに震えているように見えた。
※写真は京都駅近く、線路沿いにあるとあるビルの上にある石膏像のオブジェ。「タキイ種苗株式会社」という、家庭菜園などに使う種や苗を扱う会社らしい。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。