テレビはイスラム国に拘束されているジャーナリスト、後藤健二さんのニュースを繰り返し流し続けている。写真は赤坂見附駅近く、外堀通り沿いに建つ「プルデンシャルタワー」、地上38階建て、高さ158メートル。UAE(アラブ首長国連邦)の世界一高い「ブルジュ・ハリファ(828m)」を始め、中東には超高層ビルが幾つもある。サウジアラビアの「アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ(601m)」、やはりUAEの「プリンセス・タワー(414m)」、クウェートの「アル・ハムラ・タワー(414m)」。よくテレビで流れる後藤さんの映像に映る紛争地域の子どもたちは、きっとそんな高いビルを一度も見たことがないだろう。ひょっとすると一生登ることもないかもしれない。
いや、「ブルジュ・ハリファ」なんかはセキュリティがとても厳しくて、金持ちじゃない人間は足を踏み入れることすら簡単ではないとも聞く。ジャーナリストが自分の足で現地に赴く意味はそこにある。「I am Kenji」、彼のような行動は起こせずとも、気持ちだけ、心だけでも、後藤さんと同じでありたいと思う。
※1月28日、午後5時45分、iPhone6で撮影。