今日も6時起床。必要なメールを書き、日記をアップした後は出かけるまでの時間と追いかけっこで残りのビデオを観る。12時過ぎに外出、『ビデオ・ザ・ワールド』編集部のある高田馬場へ。朝から何も食べていないのでウェンディーズにてDXベーコンバーガーとオレンジジュースの昼食。いつも思うのだけどファースト・フードというのは久しぶり食べると本当に美味しい。ただし食べ慣れていないのでいつも注文する際何にしようか迷ってしまう。特にあのハンバーガー屋のカウンターというのはどうしても焦る。後ろに人が並んでたりすると尚更だ。今日も、DXベーコンは美味しかったけど、ウーン、トマトチキンという手もあったかなあと少し後悔する。オレってつくづく小者だ(涙)
2時よりコアマガジン社の会議室で『ビデオ・ザ・ワールド』誌2005年上半期AVベストテンの座談会。例によって6時間以上あーだこーだと意見を言い合う。毎度思うのだけど、たかがAVではあるのだが「自分はコレが良いと思う」と言うのにはとてつもないパワーが要る。大げさに聞こえるかもしれないけれどそれは多かれ少なかれ自分という存在をかけてしまうようなところがあるからだ。例えばダサイものを良いといってしまうとソイツ自身もダサイ奴になってしまうし、だけど「コレはダサイけれどそこが良いのだ」という言い方も時にはしなくてはならない。
まずは自分が良いと思うものを自身の存在をかけて良いと言うこと。そしてそれを言語にして他者に伝えること、それが批評だ。それは対象がAVであれ映画であれ音楽、文学であれ本質は変わらない。結局のところ、人間は言語でしか分かり合えない。それが良く言われる「思想とは言語なのだ」という意味だ。我々はそのようにしか生きていけない。もちろんそれ以外にも手を握り合うこと、抱き合うこと、セックスすることで分かり合える部分もある。でもそこにも、どうしてもズレが生じる。その隙間を埋めるのが言語だ。つまりそこに初めて文化という概念が生まれるわけだ──、
と、たかがAVであってもこれだけ色々と考えることが必要になる。面白いとも言えるけれど人と人とが分かり合うのはけっこう大変だ。命がけで語らなければならないことは想像以上に多い。それに比べ人生は少し短すぎるかもしれない。9時少し前に終了。その後『ビデオ・ザ・ワールド』誌吉田編集長のオゴリでお疲れさまの生ビール。美味しい。夏の夜に美味しいビールが飲めるのも、また人生のシアワセです。ふぅ。