昨日も書きましたが、本日12月14日はみャ太の命日でした。毎年未発表の写真をアップするのですが、今回は講談社文庫版
『猫の神様』の表紙に使った写真を、もう一度載せたいと思いました。それには理由があります。講談社の担当編集さんから「文庫化したい」旨のメールを頂戴したのが、実は去年、12月13日の夕方でした。命日は14日と言っていますが、本を読んでくださった方はお判りだと思います。彼が亡くなったのは日付が代わった午前1時半。だから感覚としては13日の深夜ということになります。そして編集さんからのメールの履歴を調べてみると13日夕方の6時41分。洗面所のマットの上で寝ていたみャ太が発作を起こし、「うおーんっ」と苦しそうに、何かを訴えるように鳴いた頃と同じ時刻でした。
新潮社版の時も今回も、この作品に関して僕は一度も自分から本にしたいと誰かにお願いしたことはありません。相棒たちとの想い出は、特に文章にしなくとも僕の心の中にしっかりとあるからです。ただ、それでも縁あって二度も本にすることが出来た。それは彼らの意思なのか? それとも別の、たとえば「偶然」という名の大きな力なのかは判りませんが、『猫の神様』というお話はそのようにしてこの世に残ることになりました。
※写真は1993年冬。前に住んでいたアパートにて。みャ太、生後半年ほど。フローリングでお腹を見せ愛嬌を振りまく。data:ニコンFA、ニッコール24mmf2.0、フィルム・Ilford XP2 Super 400。
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〈『猫の神様』ページ〉も更新しております。今回はみャ太・ぎじゅ太ではなく、何故か別のネコの写真です。