料理熱、というほどでもないのだけれど、最近は台所に立つのが妙に楽しい。少し前、暮れの頃は、昼食はまあ仕方なく作るのだが、夜の発泡酒のアテなどは、スーパーのお総菜で済ませたりしていた。本日は朝いちばんでジム。帰りに買い物をするので、「さて、何を作ろうか」とトレーニングしながら考えることになる。まず、長らく冷凍庫の中にある鶏のもも肉をどうしようかという問題がありました。そこでふと、年末ネットに「年越し蕎麦は鶏南蛮はいかが?」という記事を読んだことを思い出した。昆布で出汁を取り、鶏肉を加え醤油と味醂で味付けし、決め手は水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げること。こうすればつゆ蕎麦でもつけ麺でもイケる。
そこで。ふむ、お蕎麦の代わりに豆腐にしてみたらいかがなものか、と考えた。豆腐南蛮、もしくはあんかけ豆腐とでも申しましょうか。これなら酒のアテになる。帰りにいつものスーパーいなげやに寄ると、ココでは豆腐一丁300gがナント48円。安すぎ(笑)。戻って昼食を取った後いそいそと作り始めます。鍋に水を張り昆布を一枚。そこに一口大に切った鶏もも肉を入れて煮る。味醂を煮きって入れ、醤油で味付け。塩も少々。決め手は生姜のすり下ろしを加えること。これでぐっとイイ味になります。本日は椎茸があったのでスライスして入れてみた。タケノコも美味しいと思う。豆腐を大きめのさいの目で入れ、水溶き片栗粉でとろみをつければ出来上がり。
こうして昼間に作っておけば、鍋が冷えていくにつれて味が豆腐に染み込んで、夜、仕事が終わった頃には食べ頃になる。温めなおし、カイワレを乗せていただきます。ところで、かつては夜中に焼酎なんぞちびちびやりつつ、おでんやシチューなどをコトコト作るのが好きだったのだが、最近はめっきりお酒が弱くなったのでだめです。なのでこうして昼間や夕方、仕事の合間に「ちょっと休憩」などと言って台所に立っている。要するに、いっとき〆切から逃れる逃避行動なのかもしれません。ではまた明日。