8時起床。朝から原稿書き。昼過ぎという約束だったのだが、少しずれ込んでしまい、3時終了。メールで送る。明日は休日だし、取り敢えず急ぐ仕事はない。遅い昼食をとったあと、約1時間ゆっくりとシットアップとスクワット。5時からjogに出る。陽が短くなった。1時間半くらいは明るい中を走れるだろうと思っていたのだが、6時前にはもう暗くなる。ずっと朝走っていたので足元が危うい。捻挫ないとしないようと、慎重に走る。
けれど、この時間にしか見られない景色を見た。北の空、低いところに小さな雲がぽっかりとあり、それが時々、写真のフラッシュを浴びるように輝いていた。あの雲の下では、今頃ゲリラ豪雨が降っているのではないか。戻ってお風呂に入り、さてこの後は「のどごし〈生〉」だ、うふふ、と思っていたら、携帯に留守電の知らせが。丹波篠山夏の兄弟のひとり、とっちゃんである。「電話くれたらありがたいです」とのことだったので折り返すと、「トーラさん、新米出来たんで送りますわ」と言ってくれる。
とっちゃんは色気のある声でR&Bを唄うブルーズマンだが、本職は米屋だ。遠慮も何も無く、二つ返事で「ホンマ、おおきに!」と答える。僕は普段、発芽玄米に麦を混ぜ、さらに雑穀米も加えるというギャバ・ビタミンB1・ミネラル派なのだが、この時期の新米には代え難い。それに彼のお店は、遠く大阪にもファンがいるという人気なのである。うー、楽しみだ。おかずを考える。やはり新米には魚だな。今年は高いというがサンマ。そして鮭、鰤。最近凝っている鮪の漬けもいいな。みそ汁は豆腐と油揚げはどうでしょう──と、食欲の秋はそのようにふけていくのであります。