昨日、駒込の「三百人劇場」について触れ、そう言えば最近聞かないな、と思って調べてみたら、「老朽化に伴い、2006年12月31日に閉館された」とあった(←Wikipediaより)。また、「1974年に開館」とも記されている。とすると、僕が『絞死刑』を観たのはその直後だったということか。確かに、とても綺麗で高級感溢れる劇場だった。黒を基調にした大人の雰囲気というか。そもそも、都営三田線というものに乗るのも初めてで、路線を調べ、水道橋の駅から少し不安を抱えつつ地下鉄に乗り換えるのが、ちょっと大人になった気分だった。
確か同じ〈ATG映画特集〉で、羽仁進の『午前中の時間割り』(1972年)も観た。やはり、日本映画の中で最も好きな作品のひとつ。これは1972年の公開時、確か「アートシアター新宿文化」で観て、二度目だった。併映は増村保造『音楽』(1972年)。女優の中山麻里とひし美ゆり子(『ウルトラセブン』のアンヌ隊員)が来ていて、ロビーでそれらしい演劇関係者風の人達と談笑するのを間近にして、「うわー」と思った。何というか、妙なことを良く憶えているな(笑)。たぶん映画を観に行くというのが、とてつもなく非日常的な大冒険だったのだ。
ところで今、何気なく『午前中の時間割り』を検索してみたら、近々スカパー!の
〈日本映画専門チャンネル〉で放映されるみたいだ。DVD化されてないので、貴重だと思う。HDD録画しなきゃ。
※写真は昨日行った
「ラピュタ阿佐ヶ谷」。中央線に乗って新宿へ向かうと、阿佐ヶ谷駅手前で左手に見えて来る。奇妙な建物。ずっと長い間、「あれは何なのだろう?」と思っていた。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。