例によって気がつくと銀行口座がすっからかんになっていたこともあり(涙)、7月26日から28日にかけて行った、
取材旅行の経費計算をする。費用を書き出し、領収書を添えて提出するわけです。和歌山、大阪、広島、防府、下関、博多、北九州と、交通費だけで8万円近くあった。我ながら良く動き廻ったものだ。最初お話を頂戴した時は、「ひぇ〜、過酷なツアーになるぞぉ」と正直ビビッたのだが、今はただただ懐かしい。JRの切符やホテルのレシートを眺めつつ、「あー、楽しかった」、出会ったあの人もあの人も、皆さんイイ人だったニャーなどとニコニコしている。
例えば「乗換案内表」と印刷された、10×15センチ程度の小さなメモ紙がある。「長府駅17:32発→下関駅17:46分着→小倉駅18:05分→福工大前駅19:05分」と、丸っこいボールペン字で書き込まれている。これは下関市長府駅の、おそらくまだ10代だろう、高校を出たてみたいな若い女の子の駅員さんが、時刻表を引き引き書いてくれたものだ。駅名の後には4、7、12等の数字も書き添えてある。これは4番線ホームへ到着、その後は7番線へ行って乗車してくださいという意味だ。
特にこちらが頼んだわけではない。たぶん僕の言葉から、東京から来た人で不案内なのだろうと察してくれたのだ。旅に出ると、そんなほんの少し優しさが心に染みる。特にその日、7月27日は朝8時より東広島市で取材を開始。山口県の防府、そして長府と移動した。時刻は夕方5時過ぎ。「ああ、まだこれから最後の取材、北九州まで行かなきゃならないんだ〜」とさすがに疲労困憊していた。そんな時、乗るべきホームがあらかじめ判っている、それだけでもずいぶん気が楽になったものだった。
さて、そのツアーの第一回原稿が
〈men's` NOW〉というサイトの、
「東良美季の店舗探索コラム」にてアップされております。これからほぼ週刊のペースで更新される予定。こちらの方も呼んで頂けると嬉しいです。どうぞよろしく。
※写真はJR下関駅8番ホームより、海峡ゆめタワーを臨む。エキゾチックな風景。「まるで上海みたいだ」と思った。7月27日撮影。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。