8時起床。jog121分。昨日今日と久しぶりに走ってみたが、やはり身体が重い。調子が戻るにはもう少し時間がかかりそうだ。休んでしまったせいで仕事が押している。昨日無罪判決が出た村木元局長の事件、TBS夕方の「報道特集」をHDD録画して、夜中に観る。実際に偽の証明書を発行したとされる上村という係長以前に、自称障害者団体「凜の会」幹部が、「女性の局長から証明書を貰った」と発言したのがそもそもの始まりだったらしい。何故そんなことを言ってしまったかというと、8時間以上密室に閉じ込められ、机を叩いて恫喝され、椅子を蹴られて追い込まれたから、とのこと。
いつも不思議に思うのだけど、村木さんとかそういう人の名前は出て来るのに、何故「机を叩いて恫喝し、椅子を蹴った」男の実名は表に出ないのだろう? 例えば僕なんかも取材をする際、名刺を渡し「ライターの東良です。立場はフリーですが、××という媒体で取材させて頂きます」てなことを言う。そうすれば後々僕が何か間違ったことを書けば、「ライターの東良ってヤツが嘘書きやがった」ということになる。それはサラリーマンの人でも同じじゃないだろうか。会社の看板背負ってるかもしれないが、まずは名刺を渡し名前を明らかにして、個人としての責任で動く。
出版の世界では「編集者は黒子」とか言って自分の名前を出すのを嫌う人がいるけれど、まあ、僕の知ってる限りそういうヤツに限って才能のカケラすらない場合が多い。もちろん中には奥ゆかしい人もいるが、仕事の出来る人は自然に名前が知れ渡る。現場で名前を名乗らず動くことは出来ないからだ。どうもよく判らない。何ンで検事とか刑事とか、税金で食っていて「机を叩いて恫喝し、椅子を蹴る」ヤツだけが守られるのか? いや、そもそも何を守ってるのだろう。ミスをした人間がその場その場で明らかになれば、組織自体はその都度ブラッシュアップされ、後々大きな間違いを犯さない、強固なものになっていくのではないか。
例えば15、6才くらい以上、つまり大人の男の場合、毎朝通勤電車に乗る度、痴漢の冤罪に遭う可能性がある。「容疑者」というだけで家族や会社に知られるし、報道される場合だってある。けれど、誤認逮捕したり「恫喝して無理矢理自白させた」人間だけは名前が表に出ない。やはり、よく判らない。