7時起床。午前中から集中して原稿を書き、午後より取材のため外出。4時、四ッ谷3丁目のサン出版にて、元AV女優の長谷川瞳さんのインタビュー。僕はAVライターというものを生業にしているワケだが、そういうビデオやDVDを観て、女優さんを好きになってしまうということはほとんど無い。まあ、イイ歳したオッサンがAVに出る若いお嬢さんに恋してどうする? というモンダイもあるのだが、若い頃のからそういう傾向は少なかったと思う。
ただこの人に関して言えば、彼女が2001年、奇しくもかつて僕が監督をしていたメーカーからデビューした時、「まあ、世の中のこんな可愛らしい女の子が存在して良いのだろうか?」と心底びっくりしてしまったものである。そして04年AVを卒業する際には偶然、幸運にもその引退作のシナリオを書かせて貰うことになった。その後、またもやひょんなことからネットを通してメールのやりとりなどをさせて貰うことになり、「いつかお会いしたいですね」と言いつつ今日になってしまったワケです。
思えば9年越しの片思いと申しましょうか(涙)。ただ真面目な話、デビューの頃、19才の彼女にあったのは、まるでガラス細工のような美しさであった。それはAV嬢に限らず、いや、女の子に限らず男だってそうではありますまいか。若さというものがが誰かを惹きつける時、それは時に不完全な何かであったりする。ポール・ニザン先生も、「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」と言っておられるワケで、問題はそこからどう生きていくかということだ。
彼女もまた、この9年間で色んな困難や、たくさんの恋も失恋も経験したに違いない。ジェイムス・テイラーの唄を借りれば、「火もくぐり抜けて来た、雨にも打たれた」ということだ。今日お会いした長谷川瞳さんは、力強い眼差しの、それていてとても明るく可愛くて、美しい女性でありました。こういう時、ふむ、AVライターという職業をしていて本当に良かったなあ、なんて思う。ちなみに現在、彼女はインターネットテレビ「GyaO」等のトークバラエティ番組で活躍していて、今日も地方での仕事の帰りだったとか。お土産に伊勢名物「赤福」を頂きました。明日からはこれをおやつにして原稿書きを頑張るつもり。