7時起床。朝からiMacに向かう。週に1日、土曜日だけは休みにしたいと思っているのだが、今月はおそらく此処10年で最も多い枚数の原稿を書くことになりそうなので、休日返上です。それに、確定申告の準備もある。領収書の整理は終わり、今日から帳面付けに入った。収入は出版社別、月ごとに。そして経費は「地代家賃」「水道費光熱費」「交通宿泊費」等の項目に分けて、AppleWorks6という表計算ソフトに打ち込んでいく。
と、まあ計算はコンピュータがやってくれるのだが、それでも数字のことなので、余裕を持ってやりたい。僕の場合、こういう作業は慌てると必ず間違う。間違うと当然やり直さねばならないワケで、余計に時間を食う。だから出来るだけ、単純作業としてではなくやりたい。数字を単なる数字ではなく、その背景にあるものを考えていくと、自然に色んなことが思い出されていく。そうすると、けっこう楽しくやれる。
毎月連載している出版社でも、収入が月によってバラつきがある。「ああ、そう言えばこの時は単発のインタビューが入ったんだっけ?」などと思い出す。あれは映画監督の松江哲明くんに、完成したばかりの『あんにょん由美香』について聞いたのだ。確か場所は中野ブロードウェイ近くのルノアールで、オレは夏風邪を引いてアタマがボーッとしてたんだよなー、とか。逆に、通帳を見ていると毎月入っていた原稿料がある時ぷっつりと途切れる。すると「そうか、あの雑誌はこの月で休刊したんだっけ」と感慨に耽ったりする。
夜の11時過ぎまでその作業を続け、やれやれとお風呂に入ってから、「のどごし〈生〉」を飲みつつ一昨日作ったおでんをつまむ。味がしみて美味い。うー、オレっておでんを作らせたら天才だなー、と自画自賛する。また作ろっと。