7時起床。2日空けてjogに出ると、また景色が変わっていた。公園のずいぶん遠いところまで、風通し良く見ることが出来る。木々はすっかり葉を落とした。寂しい季節の始まりである。1時間目の授業、おそらくボランティアの校外活動だろう、緑色のジャージを着た中学生達がたくさんいて、竹箒を手に落ち葉を集めている。寒いしまだ眠いし、こんなことやりたくないし、と、どの子もだらだらやってる。しかしそのわりにお洒落のつもりなのか、冷たい風の中、ズボンの裾を膝下までめくり、向こうずねを剥き出しにしてる男子が3割ほど。一方女の子には、こちらは防寒のためか、ジャージにバーバリーのマフラーを巻く娘たちが目立つ。
今日は我が家の相棒ネコ、みャ太の命日だった。生きていれば16才になる──と書いて、やれやれ、落ち葉を掃いてた子たちは、みャ太やぎじゅ太よりも年下じゃないか、と気づく。曇り空の下、121分走って最後まで手袋を外すことはなかった。みャ太よ、何もよりにもよって、こんなに冷たくて寂しい季節に逝かなくて良かったじゃないか? そう問いかけてみて、いや、それがお前の毅然とした強さだったのかも知れぬと思い直す。真冬の孤独は、決して辛いものではない。ただ、どんなに小さな命とはいえ、家族の暖かさ、かけがえのなさだけは強く感じる。今年もまた、彼の命日を憶えていてくださった方々より、メールを頂戴致しました。ネコも飼い主も、これにまさる幸せはないと感じます。ありがとうございました。
※写真は1993年、我が家で過ごす初めての冬。この先ずっとお気に入りになる、テロンギオイルヒーターの上に座って。背後にはまだ4:3のテレビ。判りにくいですが、みャ太の左奥にあるのは、デヴィッド・リンチ『ツイン・ピークス』のレーザー・ディスク版ボックス・セット。それらが否応なく、16年という歳月を感じさせる。data:ニコンFA、ニッコール24mmf2.0、フィルム・Kodak T-MAX3200/TMZ。