部屋にいると夏のように暑い。仕事をしなければならないのだが、気が付くとYouTubeにアップされている清志郎さんやRCの映像を観たり、本棚から『ロック画報』02年10月号「特集・RCサクセションに捧ぐ」や、『ミュージックマガジン』08年6月号「特集・復活!忌野清志郎」をパラパラと眺めたりしている。何気なくTVをつけると葬儀、出棺の時が流されていて、サックスの梅津和時、ギターの三宅伸治と言った人達がお棺を担いでいる。結果的に清志郎さんの最後のバンドになってしまった、NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSのメンバーだ。皆、焦燥仕切った表情をしている。キーボード・プレーヤーの厚見玲衣さんの顔が見える。
厚見さんは学校は違うけれど、僕の高校時代の先輩だ。当時から川崎では知らない者はいないというスターだった。最後に会ったのは僕が元甲斐バンドのギタリスト、田中一郎さんのPVを撮っていた時だから、もうずいぶん昔のことになってしまった。いつか厚見さんにまた会えたら、清志郎さんとのライヴやリハーサルのことを聞いてみたいなと思う。そして、自分が清志郎さんやRCの音楽から貰ったものは何だったのだう、と考える。幸いにして僕はこうして細々とだが文章を書いているので、それは今後少しずつ表現していけるかもしれない。
ただ、今現在かたちになっているものと考えて、『Long Time Comin’1984-2008』に
「ラジオからはRCサクセションの『すべてはオールライト』が流れていた。」という短編小説をアップしてみました。これは2006年3月、『漫想』というインディーズ・マガジンのために書き下ろしたものです。webで読むには少し長い文章かもしれませんが、お時間のある時に眼を通して頂けると嬉しいです。それでは。