怠惰な生活が続いております。夜は10時過ぎには寝てしまい、すると早朝4時頃にいったん眼が覚めるのだけれど、そのまま微睡み続ける。要は少し気持ちが暗いのです。起きていても面白くないから眠りの世界へ自己逃避している。しかし起き上がってTVをつけると益々暗い気分になる。元厚生省の事務次官の家族が相次いで襲われた事件が報道されている。どうも嫌な感じがする。テロであれ怨恨であれ、本来自分にはあまり関係の無いはすだ。それなのに暗くなるのは、社会全体を被っている気分を象徴しているからだろう。
各方面で膨大な税金の無駄遣いが行われていながら、消費税は上がる方向へとどんどん向かっている。バカなアメリカ人の金持ちによるくだらないマネー・ゲームのおかげで株価は大暴落し、結局被害を被るのは貧乏人だと判ってきた今、総理になれて嬉しくてたまらない麻生センセイは「定額交付金」なんていう狂気の沙汰を本気でやろうとしている。政治家というのはそこそこ頭の良い人が成るものだと思っていたのだが、どうやら違っていたようだ。大の大人が1万円そこそこという高校生のお小遣いみたいな金貰って喜ぶと、この人達は正気で考えてるんだろうか。だいいち竹下内閣の時に行われた「ふるさと創生」という名のインチキで、何億円もの金がドブに捨てられた悪夢を、彼らはもう忘れてるんだろうか?
要するに世の中は絶対に良くはならない──という気分だ。金持ちだけが得をして、貧乏人は一生辛い眼に遭い続ける。政治家は一生バカのままで、強い人間だけを擁護するという無限地獄的な世界観である。そして最悪なのは、厚生省の事務次官を殺そうが、その家族を刺そうが、世の中は少しも良くならないということだ。オウムから秋葉原事件まで一貫してそうだが、自分が弱者だと思ってる連中は最終的には自滅する。自分を弱者と規定するヤツは最低だ。“弱さ”とはあくまでその状態であり、恒常的にそうであり続ける本質では、ない。“弱さ”が単に現在の状態に過ぎないと判れば、希望は必ず生まれる。本来この手の希望や可能性は政治家がリーターシップを取って示し、官僚やメディアが後押しすべきものだが、この際そんなこと言ってはいられない。希望を持てる者だけが、サバイヴしていける。